言うまでもなく川端康成の雪国です。前回読んだのはいつのことだったのでしょう。まったく覚えていません。

ノーベル賞を取った高名な作家の代表作の一つだと知って読んだのです。そうなんですよね。でも、そのことを知らないで、なんとなく手にしたら、こんなに薄い本だけれど、最期まで読んだかどうかは自信がありません。

なるべく丁寧に、ゆっくり、一言一言を大事に読んだので、テンポが悪く読んだ可能性もありますが、はっきりいうと面白くない。もう一度読み直そうという気にはなれませんでした。

なにが原因なのでしょう。使われている単語が馴染めないこともあるでしょう。女性の言葉が、日本語の正しい女性言葉だから、それは完全にいまは使われていないために、それが馴染めないこともあるでしょう。

主人公である島村の生活感のなさもなんだかピンと来ない原因でしょう。親の財産で無為な生活をしているとなっていますが、その財産がなんであり、家族構成がどうなっているのかが分からないと、彼のものの考えがどのような背景にあるのかが分からない。

情景の描写がすらばらしいとされていますが、どうも冗長に感じられます。駒子と葉子の関係もなんだかよく分からない。終わり方は唐突だし。ページが抜けていると思うほど。

ということで、私としてはまったく面白くもなんともない小説でした。期待が大きすぎたかな。